大切なのはゆっくりとしたペースで読むことです。

takuzemi2007-10-29

午前中は所用で区役所まで往復しました。この用事のために出遅れてしまったので自宅で片付け仕事を済ませてから早目の昼食を取りました。午後は読書会の予定が入っているので昼過ぎに大学に移動しました。・・・大学に着いて先ずは『とくとく歌仙』(文芸春秋)と『すばる歌仙』(集英社)のそれぞれの巻(「○○の巻」)の冒頭にある歌仙の部分をB5からA4に拡大してコピーしておきました。歌仙のひと巻がA4の3ページに収まり、本文の作者たちの談話を読むときに目の前で通覧できて良く分かります。・・・午後の1時からはM君とベケットの『モロイ』をフランス語版で読みました。まだ始めの方のポメラニアンの犬が出てくるあたりを読んでいます。前進したかと思うと後退してしまうベケットの文体に、やはり今週も翻弄されています。代名詞が何を受けているのか判然とせずに思い悩む部分もあり苦労します。大切なのはゆっくりとしたペースで読むことのようです。少なくとも自分(たち)で納得できるまで読み込んで読解を押し進めることが必須です。読書会の醍醐味もそうした読みの作業そのものの中に存するようです。