文教大学文学部創設20周年記念国際シンポジウムが開催されています。

takuzemi2007-11-17

「<文化>の対話と想像力〜越境する文学・文化研究に向けて〜」と題して文教大学文学部創設20周年記念国際シンポジウムが開催されています。今日は第1セッション「テクストの生成と変容」、第2セッション「交錯する主体のアイデンティティーの位相」、第3セッション「共生の<知>と文化的往還」が開催されました。先ずは学部長の長谷川先生の挨拶、続いて学長のハイセン先生の挨拶がありました。リテラシーを高めて自由を享受できる国民を育成することが教育の義務だというお話でした。
第1セッションは座長の平田澄子先生の司会で三人の先生方の報告がありました。先ずは韓国外国語大学の文明載先生の「韓日説話文学から見た文化交流」というお話です。「瘤取り物語り」や「雀の恩返し」、あるいは「お餅を搗いている月のウサギ」の説話は両国で共通するものなのだそうです。こうした説話の共有を韓国の『三国史記』と『三国遺事』を日本の『今昔物語集』と比較しながら解説されました。両国の文化の背景にある仏教の影響を再認識しました。本学の沼口勝先生は「陶淵明像の生成と変容」、名誉教授の田口和夫先生は「渡来人による文化交流〜王陵出土品・説話の露頭〜」と題して興味深いお話を語られました。