ロマン主義の文学についての話をしました。

昼休みには「ヨーロッパの文学」の準備のために643教室まで移動しました。この教室や学生食堂は優香さん主演のホラー映画『輪廻』のロケに使われたと学生諸君から聞いたことがあるのですが、ホラーは苦手なので、まだ見ていません。学生食堂で慌ただしく昼食を済ませると、1時からは講義です。今日はヴィクトール・ユゴーを中心にロマン主義の文学についての話をしました。政治的なパッションと文学的・経済的なパッションとの高揚期は周期がずれるのだという鹿島茂さんの説を紹介してから、ジェラール・ドパルデュー主演の『レ・ミゼラブル』の冒頭を5分だけ見ました。(以前、NHKでお正月に放映されたもので、シャーロット・ゲーンズブールやヴィルジニー・ルドワイヤンも出てくる大作なのですが、何しろ長過ぎて全部は見られません。)・・・提示機でスクリーンに「看板」の文字を映写しながら、ロマン主義者たちの細胞の中に極印された「ナポレオンの遺伝子」を語りました。最後の30分ほどは夢枕獏さんと本上まなみさん出演のNHKの番組のビデオを見ました。ナポレオン3世とセーヌ県知事オスマンによるパリ大改造の経緯を面白くまとめているもので、古い建物を取り壊した跡がノートルダム寺院の前の広場にも残っていることが分かって驚きます。(写真は出津橋の街灯に乗ったカモメ君1号です。)