K先生に送っていただいた漱石論を読み続けました。

今日は「三連休の中日」なのですが、研究室のほとんどが「稼働中」です。(明日はもっと「稼働」率が増えるでしょう。今日と明日とは推薦入試が行なわれているからです。しかも明日は文学部の推薦入試の日なのです。入試委員の先生方は恐らく朝の7時に全員集合ではないでしょうか。(数年前に私が入試委員を務めていたころにはそうでした。)・・・驚いたことに教務委員の先生方も3号館7階の一室に集まって作業に当たっていました。学内のある選考試験の採点作業だとのことで、熱い雰囲気が感じられました。
こちらも午後は学内の某所で明日の入試の準備作業に当たりました。入試委員のF先生、S先生、そしてM先生と私とで作業です。・・・さほどの問題もなく一仕事を片づけて研究室に戻りました。
K先生に送っていただいた漱石論を読み続けました。実にスリリングな内容で、「ああ! こんな読み方があるのか!」と、時折声を上げてしまいながら読了しました。友人たちの中には「漱石は暗い」と思い込んでいて、漱石嫌いを自称するX君もいるのですが、とんでもないことです。「暗」の中で「明」を求めていた漱石の世界は、読みの精度を上げることで未知の地平を浮かび上がらせてくれるようです。すでにして故人である漱石との対話すら不可能ではないことをK先生の論文で思い知らされました。先生のご本の出版を待ち望んでいます。(今日も夕焼けの風景が素敵でした。)