今年も余すところ一ヶ月です。

takuzemi2007-11-26

11月のカレンダーをめくってしまうと今年も余すところ一ヶ月です。朝は12月のカレンダーに予定を記入して能率手帳との同期を取っておきました。居間のカレンダーの記入を済ませてから「珈琲問屋」のもう一本のカレンダーを研究室に持っていくように紙袋に詰めました。年末調整の書類を記入してこれも紙袋のファイルに仕舞いました。荷物の点検を済ませて仕事に出掛ける家人と一緒に家を出ました。私は大学に移動して研究室でしばらく読書の時間を持ちました。
読書会の前に早めの昼食を取りました。学生食堂では中国文学科のY先生とお会いしてお喋りを楽しみながら昼休みを過ごしました。先生は神戸のご出身なので故郷のお話などをお聞きして盛り上がりました。
午後の1時からはM君との「ベケット読書会」を楽しみました。冒頭は少々、M君の質問に答えてアポリネールの話となりました。詩集『アルコール』についてお喋りをしてから本題のベケットの『モロイ』に入りました。一見、簡単な単語だけで構成されているように見えるベケットの散文です。ところが一つ一つの語が文脈の中で揺らぎ始めて一義的に定まってはくれません。ここはどう読めばよいのか?・・・と考え始めると二人とも一つの場所で立ち止まってしまいます。苦吟難吟状態で前に進めません。納得の行く読み取りが完成しない場所が何ヶ所もありました。今日は相当に苦労しました。
M君との読書会が終わったところへ4年ゼミ生のT君が顔を見せました。進路について色々と思い悩んでいる様子です。私のアドバイスできる部分も限られているようです。キャリア支援課などに出掛けて相談するようにと薦めておきました。
読書会のあとは明日の授業の計画などを練りました。テクストの確認、教科書テープの頭出し、練習問題のチェック、水曜日から始まる「情報処理と言語文化」の授業計画、木曜日の「ヨーロッパの文学」の授業計画など考え始めるときりがありません。授業計画のアウトラインも不要となったA4の紙の裏側に箇条書きを書き出してみて確認するように習慣付けています。・・・帰路には出津橋の上に白鷺が一羽やってきていました。カモメたちの数も少しずつですが増え続けているようです。