M君のおすすめの『フランス文法集成』です。

午後の1時からはM君と「ベケット読書会」を楽しみました。M君は来春から都内の大学院でフランス文学を学ぶことになっています。今のうちにフランス文学の必読書を大いに読んでおきたいと何とも意欲的です。ラブレーやらデュラスやらの文庫本を抱えて歩いているのに感心しました。
ところで迷路の中を彷徨っているような感じのベケットの散文についてM君が感想を語ってくれました。この主人公のモロイには「書くべきことが分かっていない」と言うのですね。「何を書き出したら良いのか分からないままに書き出してしまう」とも言います。なるほど、ベケットの散文の特徴を良い捉えているのかなと思いました。・・・ところでM君は文教大学図書館から借りて読んだ本も紹介してくれました。朝倉季雄先生の『フランス文法集成』(白水社)です。「名著です!」と絶賛していましたよ。