漱石関連の勉強を再開するつもりです。

takuzemi2007-12-18

昨日の月曜日で年内の授業は終了しています。午前中は居間で読書をして過ごしました。また漱石関連の勉強を少しずつ再開するつもりです。今、読んでいるのは坂口曜子著『躓きとしての文学』(河出書房新社)です。「漱石の小説の無数のディテールは、そのほとんどが象徴表現になっており、その解読なしには作品の主題すら掴めない」(「はじめに」より)という立場で書かれた『明暗』の分析の書です。「私たちは小説を、詩歌を鑑賞するように(これさえまだ確立されていないのだが)、一字一句に躓きながらイメージを再構築し心理や情念を汲み取ってその暗示する内容を探るというふうによまなければならない」(はじめに)とも、著者の決意表明が語られています。象徴表現の読解の妥当性には異論をとなえる人もありそうです。けれども大変に面白い示唆に富んだ内容です。読了したら感想をまとめたいと思います。
午前中は主治医のK医師の病院を訪れ、看護婦さんに血圧を測定してもらい、薬の処方をいただいて帰りました。・・・昼前に大学に移動しました。教育実習係りのNさんと何度か打ち合わせ、入試委員長のH先生とも内線で少々打ち合わせました。・・・今日は校務も余り多くはありません。坂口曜子さんの本が面白いので同じ著者の『魔術としての文学』(沖積社)を図書館まで借りに行きました。13号館の向かいでは、12号館の新築の工事が着々と進んでいるようでした。(写真です。右端の工事中の建物が12号館です。)