今日のフランス語の授業は映画鑑賞です。

takuzemi2008-01-22

朝から授業が待っています。今週は学生諸君に映画を見てもらおうと思っています。DVDやビデオを用意して大学に移動しました。先ずは1限のクラスです。ブノワ・マジメル主演の『王は踊る』の前半を見ました。マジメル演じる若きフランス王ルイに対して、許されぬ愛を抱く音楽家リュリをボリス・テラルが好演しています。全編に流れるリュリの音楽も素晴らしくて、封切りされたときに見に行った渋谷のシネマライズで、デジタル音源の音の素晴らしさに身体が溶けるような気分を味わったのを思い出しました。クラシックギターを習ったことのある人は、カルカッシの教則本でリュリの曲を弾いたことがあるかも知れません。
2限のクラスでは、テクストの『アミカルマン』にも出てくるマルセル・パニョールの自伝映画『マルセルの夏』の前半を見ました。フィリップ・コルベール演じる父・ジョゼフとナタリー・ルーセル演じる母・オーギュスティーヌの愛に包まれて成長するマルセル少年の夏休みを描いた作品で、南仏プロヴァンスの風景の美しさにも見とれてしまいます。・・・学生食堂で昼食を済ませて研究室に戻りました。昼休みには介護実習に出掛けていたために、先週の「教育実習オリエンテーション」に出席できなかったH君に諸注意を話して、必要な書類を手渡しておきました。
午後の3限も今日は映画鑑賞です。こちらのクラスではジャコ・ヴァン・ドルマル監督の傑作『八日目』を見ました。ダウン症の青年ジョルジュと燃え尽き症候群のエリートサラリーマン・アリーの出会いを不思議な映像美で描ききっている問題作です。冠詞を使わない独特のフランス語をジョルジュは話しているのですね。(写真はベンチに座る「キャンパス猫」です。)