Ｍ君と「ベケット読書会」を楽しみました。

朝は我が家の居間でＴＶ５ＭＯＮＤＥを楽しみました。ドキュメンタリー、新刊本の紹介、討論番組、ニュースなどと色々とバラエティーに富んでいます。無線ＬＡＮよりも有線のＬＡＮを使った方が安定した画像を表示できるような気がします。かなりの時間、テレビを見てしまいました。
午後は今日も卒業生のＭ君と「ベケット読書会」を楽しみました。『モロイ』の語り手が自分の名前を思い出す場面から読み進めました。「すると突如としてぼくは自分の名前を思いだした、モロイ。ぼくの名前はモロイだ、とぼくは叫んだ、無我夢中で、モロイ、いま思いだしたんだ。」（三輪秀彦訳『モロイ』集英社、２１ページ）・・・この後に続く部分には、モロイの肉体の暗喩としても、ベケットの文体の暗喩としても読めるような奇妙な文章が出てくるところがあります。ともあれ不思議な作家です。
読書会を終えてから学内からもＴＶ５ＭＯＮＤＥを視聴してみようと色々と試みました。ところが、どうしてもバッファが０％から先に進みません。情報処理室のＳＥの方に相談してみたら「先生、ご自宅とは環境が違うんですよ！」と引導を渡されてしまいました。なるほど、大学で情報が流出したら大問題になってしまいます。セキュリティーに関しては厳しく監視する必要があるのだそうです。ファイアーウォールの敷居が高いのもやむを得ないものと断念しました。（写真は中庭でくつろぐ学生諸君です。）