「さまざまのこと思い出す桜かな」という一句があるそうです。

芭蕉の句に「さまざまのこと思い出す桜かな」という一句があるそうです。家族たちとの語らいや若い友人たちとの語らいで満たされているはずなのに、楽しい日々の中に春愁のごときものも漂います。桜の花に魂を抜かれたのか、頭の中のインデックスがばらばらになったような気もします。過去の断片的な映像が頭に浮かぶのです。亡くなった母が最初の発作で倒れた時のこと、・・・桜吹雪の中を救急車で母を病院に運んだこと、・・・ベッドの上で点滴を受けている母のことなどが思い出されました。感傷的になっているのかも知れません。
午後の3時ころになって頭痛も軽くなってきました。さすがに退屈してきたので、気分転換に近くのSTARBUCKSまでTaoZen茶を飲みに出掛けました。一時間ほど柄谷行人氏の本からの抜き書きなどを読んで時間を過ごしました。午後の時間を芒洋として過ごしているうちに、春愁も少しばかり和らいできたようです。明日からは新学期の仕事が目白押しで待っています。オリエンテーションやら教授会やら忙しくなりそうです。走りながら考えることにしましょう。(「スタバ」の前の駅前の桜も見事に咲き誇っていました。写真です。)