M君が本年度のゼミ長と決まりました。

午後の4限はフランス語5です。今日もO君と『星の王子さま』を読み進めました。サン=テクジュペリはレトリカルな表現が大変に巧みな作家です。毎回、感心させられています。・・・ところでO君と二人だけの読書会形式の授業になっています。黒板替わりに、不要となった紙の裏側に私が走り書きする「走書体」で文法の説明を行っています。書き終わったメモはO君が持ち帰っています。
5限のゼミでは外山滋比古氏の『思考の整理術』(ちくま文庫)から面白いエッセーを一つ抜き出して読んでみました。テーマはアイデアノートの勧めということですが、このエッセーそのものが当のテーマのアイデアノートの産物であることは間違いありません。具体的なイメージの沸く文章で、学生諸君も卒論執筆に向けての一歩を「ノート作り」から始める気分になったはずです。
今日の発表はAさんの「切手とスタンプ〜世界最初の切手ペニー・ブラックが与えた影響〜」です。イギリス初の切手「ペニー・ブラック」や日本初の切手「竜文」切手を比較しながら、文化論としても面白いものに仕上がっていました。このところ全員が頑張って発表してくれます。
今年度のゼミ長が決まっていなかったのを思い出して投票を提案しました。即席で作った投票用紙で私のおんぼろの一澤帆布のバッグの中に投票してもらいました。A君とM君が同点です。最後はジャンケンでM君が本年度のゼミ長と決まりました。・・・M君、よろしくお願いします。(写真は行田の市街で見掛けた子供の人形です。)