『まんがで読破 明暗』を読んでみました。

帰宅して自宅の居間でイースト・プレス社の『まんがで読破 明暗』を読んでみました。漱石の原作の錯綜した多声的な空間がすっかり整理されて、あらすじを追うには大変に便利なマニュアルになっています。けれどもこれは「カオス」を「ノモス」に還元してしまおうという試みでもあるわけですよね。漱石の声を聴き取るためには残念ながら原作に当たってもらう外はないと感じました。このマンガに触発されて原作に当たってみようという若い人が出てくると嬉しいのですが。・・・
加藤昌治氏の『考具』(阪急コミュニケーションズ)もアイデアスケッチ、ポストイット、マンダラート、マインドマップなどのさまざまなアイデアを醸す手法を分かりやすく紹介してあって楽しめます。真似をして色々とやってみたくなる本ですね。