松元寛氏の『漱石の実験』が大変に面白いのです。

takuzemi2008-06-30

雨が上がりました。起きぬけの時間帯はDELLのコンピュータを起動して「英語研究基礎演習」のハンドアウトを作りました。『知へのステップ』第9章の要約をA4の2枚程度にまとめて完成です。(ただし、午後には校正の作業を入れなければなりません。)・・・続いて「文学」の講義のための資料作成の作業に取り掛かりました。先日から読み進めている松元寛氏の『漱石の実験』(朝文社)所収の『こころ』についての読解の部分が大変に面白いのです。「先生」の死の真の原因を「私」との出会いにあるとするスリリングな解釈です。<自分の世界>にひたすら閉じこもることで生に留まっていた「先生」が、<他人の世界>を受け入れざるを得なくなったのが、「私」(青年)との出会いの意味だったと読むのですね。53ページ程もあるこの章をA49ページ程に要約しました。ハンドアウトとして配布するにはまだ少々、圧縮する必要がありそうです。