マネの「オランピア」を紹介するビデオを見ました。

午後の5限の3年ゼミではWさんの発表がありました。『星の王子さま』はどんなジャンルの作品なのか?・・・という問いかけです。コント、寓話、短編・・・などのジャンルの区分に当てはめてみようとすると、いずれのジャンルからもするりと逃れ去ってしまうような自由な柔らかさが『星の王子さま』にはあるようです。Wさんの発表にコメントする形で、芥川のアフォリスムや漱石の写生文についても脱線してしまいました。(後で考えてみたら芥川の「筋のない小説」という問題にも触れてみれば良かったかなと後悔しました。)
4年ゼミ生のOさんの発表「『千と千尋の神隠し』における現代少女の退行について」が大変に面白かったので、3年生の諸君にも先輩のハンドアウトを配布して簡単な解説を加えておきました。・・・残りの時間でマネの「オランピア」を紹介するNHKの「オルセー美術館」シリーズのビデオを見ました。スクリーンにプロジェクターで映写するとなかなかの迫力です。西洋絵画の中でのヌードの位置付けが歴史を追って分かりやすく解説されていて大いに楽しめました。