熊倉千之先生の『漱石のたくらみ』も読み直し始めました。

takuzemi2008-07-05

片づけておきたい仕事がいくつか溜まっています。土曜日ですが研究室まで出掛けることにしました。大変に暑い日になって大学に着くまでに汗だくになってしまいました。守衛さんに鍵の束を借りて3号館の7階に上がりました。研究室に入って一番にクーラーのスイッチを入れました。駅前のお店で買ってきた洗剤や手袋を使って水回りの掃除を済ませました。(授業のない土曜日でもないと研究室のメンテナンスまで手が回りません。)
流しの掃除が終わってからタオルを交換してきれいになりました。気分一新して仕事に取り掛かりました。先ずは3年、4年のゼミ生の諸君に飲み会へのご招待の同胞メールを送りました。まとめ役は3年のYさんです。・・・それからフランス語をペアで担当しているO先生にも授業の進度を報告するメールを遅ればせながら送っておきました。
先日から夏目漱石の『明暗』を読み直し始めました。並行して熊倉千之先生の『漱石のたくらみ』(筑摩書房)も読み直し始めました。読者に対して投げかけた漱石の目配せを、熊倉先生は見事に受けとめて応答しているように思われます。『明暗』も読み直すほどに登場人物たちの迫力のあるやり取りに圧倒されます。この作品では漱石はさまざまな部分に伏線を張りめぐらしています。再読、三読の楽しみは、そのあたりを精読する作業にもありそうです。