『ユメ十夜』から第十夜を見てお仕舞いにしました。

takuzemi2008-07-10

早いもので木曜日の授業は春学期の最終回となります。フランス語1は6章の対話の部分を読み上げて文法の残りも片付けました。頑張って進めたのですが、練習問題は最初の1問だけで時間切れとなりました。残り時間で前期試験の「傾向と対策」も済ませておかなければなりません。既習領域から重点的に復習しておくべき場所を「この辺が試験に出ますよ」と指示しておきました。
昼休みには慌ただしく「文学」のハンドアウトのセッティングを済ませました。(今年はA4の4ページのものをB4の2枚組に縮小した中身の濃いハンドアウトが主流でした。印刷してくれる助手のMさんには本当にお世話になりました。)
姜尚中さんの『こころ』についてのビデオを見てから私の愛読している漱石論の数冊の著書を紹介しました。それから前田愛先生の『文学テクスト入門』(ちくま文庫)から「読書のユートピア」の章をハンドアウトに沿って紹介しました。最後にDVDの『ユメ十夜』から第十夜を見てお仕舞いにしました。松山ケンイチさんと本庄まなみさんがコミカルな演技を見せています。脚色を漫☆画太郎さんが担当しているのも一興です。(ゼミ生のMさんの指摘ですが、マンガのコマのような静止画像の連続が利用されています。)これもまた「多様な読みの可能性」の一つの展開の例かも知れません。