久し振りにM君が顔を見せてくれました。

学生食堂で昼食を済ませて研究室に戻りました。しばらく「文学」のレポートに目を通していたら、久し振りにM君が顔を見せてくれました。昨年度は一緒に「ベケット読書会」を続けていた相棒です。この春から学習院大学大学院でフランス文学を学び始めたのですが、勉強のスケジュールが大変に濃密なものらしく、毎日勉強に追われているとのことです。この夏休み中にも何本ものレポートを書かねばならず、しかも、そのうちの2本はフランス語で書くのだとのことです。「フランス語のリスニングを楽しみながら、文学についても学べるような便利な教材はないですか?」との質問ですので、アラン・ロブグリエが数年前にFrance Cultureで行った連続講演『作家生活入門』を勧めておきました。私自身、数年前の夏休みに一夏掛かって聞き続けたものでした。ハードディスクに落したデータをCDに焼いたものが出てきたのでM君に持って帰ってもらうことにしました。原書も本の形で出版されていて、mp3の全音源がCD−ROMの付録として付いています。・・・M君は最近はペレックの「eを使わないで書かれた小説」に関心を持っているところだそうです。