加藤仁著『定年後』(岩波新書)を読み進めました。

takuzemi2008-08-10

炎天下をランニングしたり、自転車で走ったりしたので、疲れが出たのかも知れません。少々、頭が痛くて、今朝は停滞しました。布団に寝転がって、加藤仁著『定年後−豊かに生きるための知恵』(岩波新書)を読み進めました。著者は「はじめに」で、夏目漱石の「私の個人主義」から引用しながら、定年後の人々に対して「他人本位」から「自己本位」への生き方の転換を説いています。数多くの定年退職者の生き方を描くベースに、自己本位というこのキーワードが有ると言うのですね。今日はまだ本の半分ほどしか読み終わっていません。けれども前半部分の元気で肯定的な多くの事例にずいぶんと元気づけられました。定年後にも、やることはあるという強いメッセージが確実に読み取れました。しかも、その人生の送り方については、著者は「人生いろいろ」を認めているようです。仕事も良し、楽しむ・学ぶも良し、家族と親しむも良し、地域社会に生きるも良し・・・と言った塩梅なのですね。生涯学習センターの講座に集まってくださった受講生の皆さんの「学び」に対する熱意も思い出しました。(こうの史代さんの『さんさん録1』(双葉社)や種村季弘『徘徊老人日記』(ちくま文庫)も同時進行で読み進めています。