『拝啓 漱石先生』を少々斜め読みしてみました。

takuzemi2008-08-13

朝の起きぬけの時間はスキャナーで読み取ったデータのバグ取りの作業と取り組みました。来年度の「文学」の講義録に利用するつもりで仕事をしています。頭が「お盆モード」になっているのか余り緊迫感がありません。どうしても怠惰な感じの仕事になってしまうのですね。10時過ぎまでゆっくりと仕事をしました。
午前中は所用があり家人と二人連れで外出しました。二三時間ほど掛かって用事を済ませて帰宅すると、もう正午に近い時間です昼食を済ませて、しばらく芒洋としました。・・・さいたま市立中央図書館で借りてきた大岡信著『拝啓 漱石先生』(世界文化社)を少々斜め読みしてみました。著者の卒業論文のテーマが夏目漱石だったと知って驚きました。むしろ意外な感じがしました。奥さんの鏡子さんと漱石との夫婦の関係を「どんな夫婦だったのだろう」と石原千秋小森陽一のお二人を交えた鼎談で推理しているのが面白い。「奥さんは悪妻だったといわれています。しかし僕は、漱石はあの奥さんに惚れていたと思うんです。」(p.46)の一言に大岡氏の漱石観が良く出ているなと微笑ましくなりました。私もそんな風に思っているからです。