「アレクサンドラン」について解説しました。

午後の3限は「ヨーロッパの文学」です。今日は中世のフランス文学というテーマでお話しました。武勲詩「ロランの歌」やさまざまな宗教劇が生まれた時代です。アーサー王伝説などのルーツもこのあたりになります。漱石アーサー王伝説との関わりなどにも触れてから伝統的な詩形式である「アレクサンドラン」の構造について詳しく解説しました。素材は中世のフランス語ではなく、20世紀の詩人のフランソワ・コペの詩「鳥たちの死」を使いました。音節を区切りながら音読してみると、見事な定型詩になっていることが分かります。脚韻の存在や動詞の時制の変化、前半のモノクロームのイメージから後半のカラフルなイメージへの変化などをチェックして話を切り上げました。(パワーポイントと教材提示機を切り替えながらの講義でした。)残りの30分でSさんのアンケートに回答してもらいました。・・・夕方には行きつけの歯科クリニックに出掛けました。今日はなぜか大変な混雑でした。お世話になっているドクターHも「まるで野戦病院です」とおっしゃっていました。