「役に立たないものの方が面白いでしょう。」

昼休みは3年ゼミ生のMさんとお喋りを楽しみました。Mさんは堀田善衛の『ゴヤ』(新潮社)の第4巻を読んでいるところです。当時のスペインについて色々と想像を広げている様子です。・・・午後の1時からは準備室に移動して資料作りの時間に充てました。大量のコピーを取らなければなりません。作業が終わるまで75分ほど掛かりました。(まだまだ作業は片付いていないのですが、今日はここまでです。)
午後の2時半には学食に移動して慌ただしく昼食を済ませて研究室に戻りました。3年ゼミ生のT君とYさんが話しにきました。T君は国語の教案を色々と工夫している最中です。生徒たちに文章を書かせる際の良い指導法を編み出そうと頭を痛めています。一方のYさんは塚崎幹夫著『星の王子さまの世界』(中公新書)を読み終わったところです。本の要約をマインド・マップに作ってきてくれました。なかなか上手に出来ているので次回のゼミで紹介することにしましょう。
5限の4年のゼミは発表会の直後で「お疲れモード」となったのか出席者が少数でした。大竹伸朗の活動を紹介するビデオを見て楽しみました。街角で拾ったゴミまでも画材としてしまう大竹の手法には何ともインパクトがあります。両の手のひらで作品にボンドを塗り付けている姿はまるで泥遊びに没頭している子供のようです。「目的があるものは面白くない、役に立つものは。」・・・「役に立たないものの方が面白いでしょう。」と大竹の言葉です。(ゼミ生のYさんは2年ほど前に大竹の作品を展覧会で見たとのことでした。)