「KJ法」の図解に凝った時期もありました。

帰宅してファイルを整理していたらゼミの学生諸君に配布した資料の中から英文学者の高山宏さんの図解が出てきました。マインドマップやKJ法の図解とも微妙に異なる手書きの図解です。高山氏が論文を執筆したり各種のレクチャーに臨んだりする前に一枚の紙に「観念連合的に思い付く事柄を、(中略)何なりと書きこんでいく一枚の紙」とご自身で解説しています。(「ユリイカ」2004年3月号p.170.)この図解が惚れ惚れするほど美しくて感心しています。私もマインドマップを作るのは割合好きなほうです。糸井重里さんの創案した「ほぼ日手帳」にプチ・マインドマップを作って楽しんでいるのですが、なかなか高山氏のような完成度の高い図解は作れません。外見がまずは似て見えるようにマネをしてみようかなどと考えているところです。
若いころは友人のA.T.君の影響で「KJ法」の図解に凝った時期もありました。教室で読むためのフランス語の詩の読解なども図解にまとめて教室まで持っていったことを思いだします。図解を完成させるためのプロセスには根気が必要です。そうしたねばりも若いころに比べると減退しているのかも知れませんね。