広辞苑の誕生物語をビデオで見てみました。

5限の4年生のゼミではゼミ生の諸君の卒論の進捗状況を報告してもらいました。Yさんの『白雪姫』についての考察、Kさんの「沖縄戦」についての考察、Nさんの「異郷訪問譚」についての考察などなどです。後半の時間はNHKで放映された広辞苑の誕生物語をビデオで見てみました。ロンドンでオックスフォード英語大辞典と出会って感銘を受けた新村出(しんむらいずる)が京都の四畳半の書斎で研究を始めたところから物語は始まります。出の息子で同志社でフランス語を教えていた猛は政府批判の文章を書いて特高に逮捕されてしまいます。二年間の投獄の後に大学も辞職して廃人のようになった猛が辞書の編纂の作業に加わるあたりも感動的です。・・・晩年になって勲章をもらった出の言葉が良いですね。「中ぐらいが良い。大成はいまさら無理、中成に安んじている」と言うのです。