フランス語は「アメリー」の後半を見ました。

takuzemi2008-12-12

1限と2限のフランス語は「アメリー」の後半を見ました。私の友人に毎日放送でディレクターをやっていたY君という男がいます。この友人がドキュメンタリーを制作するときにローアングルのカメラワークを偏愛していました。シンガーソングライターの「ボロ」さんを取材したり、重度の障害のある御夫婦が出産にこぎ着けるまでの経緯を取材したり、色々と興味深いドキュメンタリーを作りました。その友人の作る画面のカメラの位置が「アメリー」のカメラの目線と似ているなと思ったのですね。例外的にカメラが世界を俯瞰する視点に置かれることもありますが、ほとんどの画面ではカメラの視点は良く分からない世界の中を良く分からないままに移動しているような印象がします。すべてをお見通しなのはジュネ監督だけだったのかも知れません。
午前中の授業を片付けてから昼食を済ませ、午後は図書館まで移動しました。卒業論文と取り組んでいる学生諸君も多いのか、地下のコンピュータルームは満員の状態です。島内景二著『教科書の文学を読みなおす』(ちくまプリマー新書)とレイモン・クノーの訳書を3冊借りて研究室に戻りました。