『地獄の季節』から「錯乱I」を読み進めました。

takuzemi2008-12-24

何とも寒いクリスマスになりました。今日の読書会は10時半からの開始予定なのでゆっくりと家を出ました。革ジャンパーを着ていても首筋が冷たく感じられます。元荒川の河川敷も荒涼とした冬景色になっています。・・・10時半からは相棒のFさんとランボーの『地獄の季節』から「錯乱?」を読み進めました。「狂気の処女(おとめ)」が語る「地獄の夫」の二面性には不思議な分裂が見られます。「天使」と「悪魔」の二重の属性を備えた男として「地獄の夫」は語られているのですね。この夫の性格を表すために用いられている比喩表現を分析してみたら面白そうだとFさんと話し合いました。テクストの中には自己廃棄、脱出願望、純白状態への憧れなどさまざまな衝動が書き込まれています。その全ての言葉がランボー自身の「生」を語る言葉であることは間違いありません。今日は何とか最後の一行まで読み上げることができました。
読書会を終えて学生食堂に移動しました。今日は背広やスーツ姿の学生諸君でいっぱいです。トランポリン部のS君たちを見掛けて声を掛けてみました。聞けば今日は面接対策の講習が開催されているとのことでした。師走も残り少ない日々です。頑張って欲しいものです。昼食を済ませて研究室に戻り『日本語が亡びるとき』を少々読みました。