目の前に銀色に輝く海が広がっています。

長谷駅まで戻って再び江の電を待ちました。蛇行する車両に揺られて極楽寺稲村ヶ崎七里ヶ浜と移動します。七里ヶ浜で下車して海へと続く道を下りました。国道134線を行合橋の信号で渡ると目の前に銀色に輝く海が広がっています。砂浜に出ると細かな砂が足元にまとわり付いてくる感じがします。波打ち際まで行って、寄せては返す波としばし戯れました。目の前の海にはサーファーたちのシルエットが黒々と点のように見えています。右手には江の島が、そしてもっと右手には富士山の姿がくっきりと浮かび上がっています。・・・江の電で江の島まで移動しました。春先なら「生シラスで一杯」という選択肢もあるのですが、風が冷たくなって来たので帰路に着くことにしました。江の島からは湘南モノレールで大船に出ました。あとは電車を乗り継いで我が家に帰るばかりです。
往復のJRの車中では夏目漱石の『門』を読んで楽しみました。何度読んでも宗助と御米のカップルには胸がきゅんとなります。二人の間の気持ちのすれ違いを指摘する読みもあります。例えば新潮文庫柄谷行人氏の解説もそれです。けれども、私にはこの二人は理想的なカップルに思えるのですが。・・・(写真は七里ヶ浜の午後です。)