膨大な現代絵画の山にうんざりしてしまいました。

テート・モダンは20世紀以降の現代美術にテーマを絞った美術館です。発電所を改築して美術館にしたのだそうです。外観は古めかしく内装は超モダンという不思議な空間になっています。長いエスカレーターでまずは5階に上がりました。ピカソマティスジャコメッティなどが展示されています。・・・テート・モダンの展示そのものは素晴らしいもので文句を言う筋合いのものではありません。けれども20世紀美術の展示をこれでもかとばかりに見せつけられているあいだに、ある種の疲れのようなもの、徒労感のようなものが私に寄り添ってきました。何かネガティブな気分が頭の中に澱んでくるように感じたのですね。現代の画家たちは本当に切実な必要があって、目の前にあるような作品を作り上げたのだろうかという疑問です。簡単に言ってしまうなら「これが現代ならば私は昔の方が良いぜ」という感覚なのですね。テート・モダンに集められた膨大な現代絵画の作品がすべて屑の山だなんて言いませんが。・・・
テムズ河沿いの遊歩道を歩き進めてシェークスピア・グローブ劇場を見物しました。400年の時を経てオリジナルの場所と建築様式で再現されたと、これは『地球の歩き方』からの孫引きです。・・・今日は他にも色々と歩き回ったのですが、とても全ては書き記せません。(写真はシェークスピア・グローブ劇場です。)