もっと芒洋としたくなってビールもいただきました。

最後の二人は遠出をしたS君とK君です。10分ほど遅れましたが、何とか全員が無事に帰ってきてくれて安心しました。さっそくバスは走り始め、パリを出たあとは単調なフランスの田舎の田園風景が続きます。私は運転手さんの後ろの席に陣取っているのですが、あまり静かなので振り向いてみたら、何とほとんど全員が居眠りをしていました。3日間のパリでの緊張の疲れがどっと出たのでしょう。「プラダを着た悪魔」の字幕なしのDVDを見ながらカレーの町まで移動しました。フェリーに乗る前に、バスから降りて通関の検査を受けるのですが、これが意外に厳しくて色々と聞かれます。中学英語のレベルですので簡単なフレーズを大声で喋るようにして切り抜けました。
P&O Ferries Pride of Calaisの船内ではコーヒーを飲んで芒洋としました。もっと芒洋としたくなってビールもいただきました。船内のバーでは子供連れでドーヴァーを越えている家族連れ、一人で本を読んでいる独り者、丸まると太った子供とその母親、陽気に話し合うビジネスマン、中にはPCのキーボードを叩く女性の姿もあります。
そんな人々を眺めながらビールを飲んでいると「私はここにいる」という感覚が強烈に脳髄の中に広がってきます。いや。単なるビールの酔いのためなのかも知れません。(^_^;;「我は今、ドーヴァーに在り、ゆえに我は存在す」です。窓の外では友綱が風に揺れています。(写真はP&O Ferries Pride of Calaisの船内のバーの風景です。)