復路のほうがずっと短く感じられます。

takuzemi2009-03-02

ヨーロッパまでの往復では往路より復路のほうがずっと短く感じられます。(実際の所要時間も短いようですが・・・。)「日本に帰れるんだ」という心理的な安堵感も大きく作用しているようです。
帰路のジャンボ機の中ではロンドンのジャパン・センターで買った新潮文庫の『三四郎』を読みました。何度も繰り返して読み返している作品なので、細部の気に掛かるところ、引っ掛かるところをチェックするという読み方です。それにしても漱石の文章の面白さには飽きるということがありません。NOVOTEL LONDON WEST HOTELの4029号室の部屋も照明が暗くて目がしょぼしょぼしました。そろそろ機内での読書も目の方が限界です。
読書に疲れてビデオでも見ることにしました。ディズニーのアニメの『不思議の国のアリス』があったので見てみました。原作の細部も忘れてしまっています。比較のしようもありませんが、アリスの小生意気な表情が実に良くて最後まで見てしまいました。・・・そうこうするうちにJAL402便はシベリア上空に差しかかり、ハバロスクの上を飛んでいる様子です。日本までの残り時間もしだいに少なくなっていきます。囚人護送車と大差のないエコノミークラスの狭い席に拘束されて身体の窮屈さも限界となっています。