数時間の「集中タイム」を持てました。

午後は浦和駅東口のPARCOまで出掛けました。お目当ては「さいたま市立中央図書館」です。閲覧席を確保して少々アイデアを絞り出す作業と取り組みました。多少は生産的な時間を持ちたいという考えです。秋学期に開講している「ヨーロッパの文学」の内容をリニューアルしたいという思いが強くなっています。最近は講義で話している内容が自分にとって「既知」のものばかりで面白くなりません。自分にとって「未知」の話題を調べて系統立てて学生諸君に還元するというサイクルを作り上げたいと思っているのですね。
方法論的には「テクスト理論」が切り捨ててきた「作家論(伝記的要素)」を加味したアプローチや「文化史」的なアプローチを考えています。やはり時代背景の中にボードレールバルザックを置き直して語ってみたいと思うのです。
図書館に着いて失敗に気付きました。図書館のカードを忘れてきてしまったのです。一般の閲覧席は使えますが成人用の特別席は使えません。やむなく一般席を探しました。幸い席を一つ確保して作業に取り掛かることが出来ました。今日は幸運と言うべきでしょう。
時間の弾力も使い過ぎると劣化するようです。ノルマに追われて定型の作業を続けていると知らぬうちに生産性が落ちてくるようです。そんな時には滅多に出掛けない場所に自分を投げ込んでやるのも一つの方法です。今日は受験勉強と取り組む若い人々のあいだに混じって数時間の「集中タイム」を持てました。(駅のペデストリアンデッキからの夕日が素敵でした。)