家人と二人で『プライドと偏見』を観ました。

昼下がりに家人が私の借りてきたDVDを観ています。『プライドと偏見』です。ジェーン・オースティンの名作を映画化した作品です。私はキーボードを叩きながら横目でちらちらと眺めていたのですが面白そうです。ストーリーが複雑なのでWikipediaなどで周辺情報やら粗筋やらを調べながら「下見」を済ませることにしました。(家人は真面目に腰を据えて観ています。)
夜になって家人と二人で『プライドと偏見』を観ました。18世紀末のイギリスが舞台です。田舎町に住むベネット家の5人娘たちをお金持ちと結婚させようと母親は躍起になっています。女性に相続権がない時代のことです。もしも父親が亡くなると土地も財産も親戚の男性のものになってしまうのですね。
そんな中でベネット家の次女エリザベスと若き富豪のダーシーとの「プライドと偏見」に由来する恋のすれ違いが描かれます。エリザベス役のキーラ・ナイトレイの硬質な表情が実に良いですね。ダーシー役のマシュー・マクファディンや父親役、母親役の俳優たちも実に巧みな演技で周辺を固めています。かてて加えて画面の美しさが絶妙です。田舎町の光景も自然の美しさも素晴らしいカメラワークで描ききっているのですね。見事な作品に仕上がっていました。
物語を消費する本筋は「結末を知らぬままに迷路を歩む」ことにあるのでしょう。けれども時にはネットで地図を入手してしまうこともあります。今日はちょっとばかりカンニングをしながら映画を楽しみました。