「さいたま市立中央図書館」まで出掛けました。

午後は「さいたま市立中央図書館」まで出掛けました。強風のために武蔵野線の遅れが続いていて、駅では少々待たされてしまいました。浦和PARCOの8階の図書館の「社会人席」は平日のためか空席が目立ちます。落ち着いて作業が出来そうです。
昨年の春学期に書き溜めた漱石を巡る講義録を見直しました。さまざまな研究者の漱石論を紹介する形でまとめたA4で10ページほどのファイルの分厚い集積です。まだまだ漱石を素材として文学を語るためには欠落だらけのテクストに思われます。
とりわけ自分でも気に入らないのは、漱石の初期作品の『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』に付いての納得のいく分析が欠けている点です。この辺りの漱石の文章の面白さを何とか学生諸君に理解してもらえるように授業では語りたいのですね。(とても難しい作業です。)原文の一部を直接、読んでもらうのも一つの方法かも知れません。