思いがけない贈り物が届いていました。

「学生指導」という言葉は聞こえは良いのですが、現実には問題のある学生と話し合っても良い解決法が見つからないことも多々あります。こんな時には教員としての限界を感じて、少しばかり気分が滅入ってしまいます。今日の午後も研究室にやって来た学生と長時間に渡って話し合ったのですが、話は堂々巡りになってしまいました。(解決するのは当事者である学生であって、私は結局は当事者にはなれないのかも知れません。)そんなことがあって、気分的にも少々草臥れて帰宅しました。
家に帰ってみたら思いがけない贈り物が届いていました。敬愛するK先生からの冊子小包です。さっそく開封してみたら先生の最新のご著書が出てきました。漱石の『門』を分析した論考です。・・・『明暗』を論じた先生の前作にも大変に感銘を受けて何度も読み返しました。講義の際にはその内容を学生諸君に紹介するなどして利用させていただいたこともあります。送っていただいた最新作を読了するまで楽しい読書の時間が続きそうです。