夜桜は夢の中の光景のようにも思われます。

夕方には大学時代の友人たちと吾妻橋のたもとで合流しました。橋を渡って、アサヒビールの金色のオブジェの下のカフェでしばらくお喋りを楽しみました。再び吾妻橋を渡って隅田公園に引き返し、夜桜を見物しました。まだ七分咲きぐらいでしょうか。街灯の光りにほの白く浮かび上がる夜桜は夢の中の光景のようにも思われます。
たっぷり夜桜を見物してから、友人たちの一人・風船さんがインターネットで見つけたというお店にタクシーで移動しました。ただし、タクシーで行けたのは途中までです。迷路のように細い道が入り組んでいる一角で、路地の奥のお店を探すのに苦労しました。交番で道を調べてもらい何とか目的のお店「十一屋」に到着しました。(後で調べてみたら、このあたりは永井荷風の『墨東綺譚』の舞台となった「玉ノ井」のあった一角なのですね。)二人の友人たち、水澄子さんも風船さんもお元気です。風船さんは5月には仕事を辞め、6月から3カ月ほど奥さまとパリに滞在されるとのこと、羨ましい限りです。