漱石を自分の言葉で語ろうと思うと苦労をします。

数日間、風の強い暖かな日が続きました。先日から悪化している花粉症のためもあって外出する気分にはなりません。我が家の居間で過ごすことにしました。
久し振りに一日丸ごと仕事に没頭して過ごしました。とは言っても朝から乗りが良かったわけではありません。木曜日の「文学」の講義で何とか面白く漱石の世界について学生諸君に語りたいものだと考えています。若い諸君にぜひとも漱石の面白さを知って欲しいのですね。けれども悲しいことに私の力量が不足しています。さまざまな論者の意見を読んで面白そうなものは要約して紹介もしています。でも、それだけでは私にとって面白くありません。やはり私なりの視点から(ごく小さな部分でも)漱石を自分の言葉で語ろうと思うと苦労をします。前回の「文学」では導入部分として概論風に「文学とは何か?」を話しました。今回は『坊っちゃん』の面白さがどこにあるのかを語りたいと思っています。A4の紙の裏側に箇条書きでアイデアを出してはプリントアウトして検討するという作業の繰り返しで午前中を過ごしました。・・・昼食もベーコン・エッグをフライパンで作って食べただけで本当に一日、我が家に閉じ籠もって過ごしてしまいました。