母のラジオが出てきました。

部屋を片付けているうちに大量の語学カセットが次々と出てきます。カセットテープに録音したフランス語学習用のニュースと音楽の番組「シャンゼリゼ」のシリーズなどです。もう数十年に渡って聴き続けてきた「ラジオスコピー」は古いものですがやはり捨てられません。ジャン=ルイ・バローロラン・バルトなど20世紀の著名人の肉声が聞ける傑作のシリーズです。その他にもFrance Cultureの番組をハードディスクに録音してから、MDやCDに焼いたものもかなりあります。TV5がCSで放送されていた頃に録画したフランス語の映画のDVDも大量にあります。我ながら良くも溜め込んだものです。・・・しかし、気が付いてみると「聴く時間」も「視る時間」も本当はありはしないのですね。思い切って「モノ」を捨てて、生活を簡素にすることを理想にすべきだと感じました。
最後に、亡くなった母が十数年も前に使っていたラジオが出てきました。防衛医大に入院していた時に使っていたものです。単4の電池を入れ換えてみたら奇麗な音で番組が聴こえてきました。これはラジオ講座などの語学学習用に使えそうです。
さてさて、今ではi−Podなどのデジタルオーディオの天下となってしまいました。フランスのテレビ局のニュースもi−Tunesに登録しておけば毎日、新しいものが視られます。France Cultureの好きな番組をいくらでもi−Podに詰め込むこともできます。ここでも問題は「時間」ですね。有限の自分の自由時間の中で何をどう選ぶのかが問われているような気がします。
それにしても語学学習用の道具も次々と変化してきたものだと改めて驚かされました。