Fさんとのお喋りが盛り上がりました。

takuzemi2009-05-08

昨日までの雨は朝方には上がって、曇天ながら何とか傘を差さずに家を出ることができました。大学に着いて研究室に入り、先ずは大きな机の上の書類やら本やらを片付けておきました。Fさんとの読書会のための準備です。
10時40分からはFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボーの『地獄の季節』を分析したブリュネルの研究書をゆっくりと読み進めていきます。Fさんの用意してきてくれた苦心の下役に修正を加えていく作業です。今日読んでいく部分は散文のテクストの中に書き込まれた詩的要素、韻文的要素を抽出して読み取っていくことができないかという問題提起です。熊倉千之先生の『漱石の変身』(筑摩書房)を読み終わったばかりなので、ランボーではなく漱石もこうした方法で読み直してみたくなります。楽しく90分の精読の作業を終えてから、文学の醍醐味を巡ってFさんとのお喋りが盛り上がりました。
学生食堂ではいつもの「主食抜き」の昼食を済ませました。そのままキャンパスを横切って図書館に移動しました。今日も藤井淑禎編『日本文学研究論文集成26 夏目漱石1』(若草書房)などの3冊の漱石研究書を借りてから研究室に戻りました。・・・来週の「文学」では漱石の『虞美人草』あたりを中心に話を進めてみようと考えています。週末には色々と素材を仕込んでおきたい気分です。