少しばかり「学習意欲」が回復しました。

250名の「文学」の受講生の諸君の中から、せめて数人でもこの作品を手に取ってみようと考える諸君が生まれてくれることを期待して、念入りにストーリーを紹介しました。アラゴンの言う「コントラスト」や「両極化」という言葉にも当てはまると思うのですが、漱石の登場人物たちのキャラクターも大いに誇張されているようです。甲野欽吾、甲野藤尾、宗近一、宗近糸子、小野清三、井上小夜子、井上孤堂の名前を板書して、相関図を描きながら分かりやすく解説しました。・・・水村さんの論文の紹介はハンドアウトに沿って進めました。最後に25分ほど「詩のボクシング」のビデオの後半を見ました。谷川俊太郎さんの即興詩の見事さには脱帽です。
ロンドン研修を終えて日本にもどってきてから「学習意欲」の減退に悩まされてきました。旅先でのストレスから来る疲れがかなりあったようです。ようやく最近になって新しい勉強と取り組んでみたいという思いが強くなってきました。先輩のK先生のお話を聞く機会があって元気づけられたのも一つの切っ掛けだったようです。今日も授業を終えたあとの研究室でコンピュータを立ち上げてデータの入力作業と取り組みました。