ゼミではお二人の発表がありました。

5限の4年生のゼミではHさんとTさんのお二人の発表がありました。Hさんは日本人の死生観について宗教や「恥」の感覚から分析しようと考えている様子です。具体的な素材を選んで、その素材についての分析を交えた方が説得力が増すかも知れません。
Tさんは岡田淳氏のファンタジー小説『雨やどりはすべり台の下で』を素材に発表しました。なかなか面白い構造の物語らしく、細かな構成を分析することを勧めておきました。
ゼミの終了後には研究室まで質問に来たMさんと色々とお喋りしました。「白馬とレダ」のテーマなどについて調べていると言います。話を聞いているうちにF先生のレポートについての相談だと分かりました。(F先生は私の読書会の相棒です。o(^0^)o)
帰りがけに3号館の入り口で日文科のT先生とお会いして、立ち話となりました。先生は漱石の『夢十夜』を一年間掛けて精読するという授業に挑戦しているそうです。春学期で「第五夜」まで読むというスローなペースです。DVD『ユメ十夜』の中の先生の好きな一本は「第六夜」とのことです。ダンスの動きが運慶のダイナミックな一面を良く表していると言います。先生らしいなと思いました。
出津橋を渡ろうとしていたら自転車に乗ったSさんに声を掛けられました。Sさんは自転車を降りて、押し進めながら色々と話しかけてきます。T先生の『夢十夜』の授業に出てきたばかりなのです。「第三夜」の冒頭の部分についてのレポートを用意しなければならないのだが、何とも難しいとため息をつきます。北越谷の駅までお喋りを楽しみました。