漱石の後期三部作を再読しようと思っています。

takuzemi2009-05-28

午前中は午後の授業の計画を練りながら色々と考えて過ごしました。森田芳光監督、松田優作藤谷美和子主演のDVD版『それから』が手元にあります。この冒頭の部分とクライマックス・シーンとを学生諸君に見てもらってからハンドアウトを読み進める方向で授業を展開しようと考えました。
昨日からジョルジュ・ペレックの母音字eを用いないリポグラフ形式の小説『失踪』(La disparition)を読み始めました。若い友人のM君が修士論文で挑戦すると言っている一冊です。私も読んでみたいと読み始めましたが、なかなか難しい一冊です。
Webでもこの作品について調べてみました。ペレックの映像を見ることのできるサイトなども発見しました。(ペレック自身は46歳でガンで亡くなっています。)
昨日の長引いた会議の合間を縫って実は多少のメモを取りました。K先生の本の抜き書きなどをザウルスで打ち込んでいたのです。このデータを30穴のA4のノートにプリントアウトしておきました。
来週の「文学」では熊倉千之先生の『漱石の変身』(筑摩書房)からの抜き書きを利用して、漱石の『門』についての解説を語ろうと思っています。
漱石の後期三部作についての分析を次回の作品とすると熊倉先生は『漱石の変身』で予告されています。そこで、私も『彼岸過迄』、『行人』、『こころ』を改めて再読してみようと思い立ちました。先ずは『彼岸過迄』から挑戦です。