Fさんにもアイデアをいただいてしまいました。

takuzemi2009-06-19

金曜日にはFさんとの「ランボー読書会」が待っています。荷物を提げて、大学に移動しました。研究室にやって来たFさんはデュマ・フィス原作、新庄嘉章先生訳の『椿姫』(新潮文庫)を読み終わろうとしているところだと言います。面白そうなヨーロッパの文学作品についてのお喋りに花が咲きました。実は秋学期の「ヨーロッパの文学」の講義録がマンネリ化してきていると感じています。良いアイデアがあれば、新作を書き下ろしても良いと考えています。Fさんにも色々のアイデアをいただいてしまいました。(新庄先生の懐かしいお姿も頭の中にぽっと浮かび上がりました。)・・・読書会はなかなかの難行苦行でした。もっとも、Fさんは「ブリュネルのテクストを読み続けてきたので、多少の難しい文には驚かなくなった」と言います。夏休み中も休まずに読書会だけは続けようということになりました。
学生食堂が混雑する昼休みには、研究室で読書を続けました。新潮文庫夏目漱石『こころ』や「漱石研究第6号 特集『こころ』」(翰林書房)です。数々の謎や破綻を内包するこの作品にどうアプローチするべきなのか、何人もの研究者がさまざまな視点からの推理を提出しています。興味は尽きません。