漱石の『こころ』をテーマに授業を進めました。

午後の3限の「文学」では漱石の『こころ』をテーマに授業を進めました。冒頭で東大大学院教授の姜尚中先生のビデオを学生諸君に見てもらいました。NHKの「知るを楽しむ」で放映されたものです。『こころ』のストーリーを分かりやすく語る福島泰樹さんのナレーションも絶妙です。吉祥寺の「曼陀羅」で何度も楽しんだ「短歌絶叫コンサート」の思い出も浮かんできました。
ビデオを30分ほど見て、『こころ』の大筋をおさらいしてから、ハンドアウトに沿って「先生」が自殺した理由を考えました。松元寛氏の『漱石の実験』(朝文社)を紹介する形で作ったレジュメに沿って話を進めました。「先生」は死と引き換えに「私」という青年の「他者の存在」を受け入れたのだという解釈です。
帰路は春日部から東武線に乗り換えて大宮に出ました。LOFTの「ジュンク堂」に寄って、本を物色しました。狙いを定めていた「現代詩手帖特集版 塚本邦雄の宇宙 詩魂玲瓏」(思潮社)を入手しました。・・・語学の棚も見てみました。杉山利恵子著『フランス語でつづる私の毎日』(三修社)もフランス語で日記を記してみようという人には便利なマニュアルになりそうです。