『明暗』の結末を推理しました。

午後1時からの「文学」の授業では、新潮文庫版の『明暗』の注の部分に誤植があるのを見つけて、出版社に葉書を出した話題から語り始めました。それから少しずつ話題を変えて、私が憧れているテクストの読み手である熊倉千之先生の二冊の著書のことを短く語りました。
『明暗』のあらすじについては、イーストプレス社から出ている漫画版の『明暗』を利用させていただきました。拡大コピーしたマンガの冒頭の数ページと末尾の数ページを大きなスクリーンに教材提示機で映写しながら、主人公・津田由雄の生き方を分かりやすく話したつもりです。・・・最後に熊倉先生の本の抜き書きで作ったハンドアウトに沿って『明暗』の結末を推理しました。「暗」から「明」への展開が待っているという説です。今日は自分でも話していて楽しくなるような授業ができました。最後に「学生による授業アンケート」を記入してもらって授業を終えました。
図書館に移動して、本を少々物色してから帰路に着きました。元荒川の河川敷に沿って歩いていると、川風が心地よく吹き抜けていきます。手作りの花壇に植えられた琉球月見草が風に揺れています。