生涯学習センターの講座を楽しみました。

午後の1時からは11204教室で「多文化から見る夏目漱石」と題して90分の講座を楽しみました。受講生のみなさんは12名出席と盛況です。今週の木曜日の「文学」で使う予定の「夏目漱石−初期から後期への深化」は今までの13回の「文学」で話してきたことのおさらいをまとめたものです。この講座では「おさらい」を冒頭でお話しすることにしました。漱石作品の変遷には2回ほどの山場があります。先ずは『虞美人草』に続く『三四郎』『それから』『門』の初期三部作での変化、そして『彼岸過迄』『行人』『こころ』と続く後期三部作での変化です。後期では小説構成上の破綻をものともしない、漱石の大きな賭による変化が見られるとも思えます。話はあちらこちらに脱線してしまいましたが、楽しい90分でした。
5限の4年生のゼミでは、Kさんの『アメリー』についての発表がありました。ジャン=ピエール・ジュネ監督の大ヒット作品をさまざまな切り口から分析しようという意欲が感じられました。今日は春学期の最後のゼミなので、大勢のゼミ生の諸君が集まりました。全員に近況を伝えてもらって、しばしのお別れとなりました。(夏休みは大いに楽しみ、かつ精進してください。)
梅雨明けだということです。帰路の元荒川の遊歩道ではセミの鳴き声が賑やかです。明日も暑くなりそうですね。(ドロノキの上にも青空が広がりました。)