「文学」では『ユメ十夜』を見ました。

午後の1時からの「文学」第14回のハンドアウトは「更新法講習」用のテキストを使い回したものです。一カ月ほどたっぷりの時間を掛けて仕上げたものなので、内容的には自信があります。けれども、まだ見ていないDVDの『ユメ十夜』もなかなかの傑作です。私の話しで90分過ごすのか、それともDVD鑑賞で90分過ごすのか、学生諸君の希望を取ってみました。DVD鑑賞の希望が多いので、そちらで行くことにしました。
漱石の『夢十夜』とDVDの『ユメ十夜』とでは原作とその映像化という以上の違いがあります。むしろ原作のパロディーとか、二次制作とか言った方が良いのかも知れません。まったく別の作品になってしまっているからです。
DVDの「第四夜」は山本耕史演ずる若き漱石が、講演旅行に出掛けた小村で、「神隠し」に会った子供たちと再会するという懐かしさに満ちた一篇です。
「第六夜」は日文科の授業で『夢十夜』を読み続けているT先生もお勧めの一本です。「運慶が護国寺の山門で仁王を刻んでいるという評判だから」と人々が集まります。DVDの方の運慶役はストリート・ダンサーのTOZAWA氏です。このダンスの見事さと迫力にはすっかりのけ反ってしまいます。(『ユメ十夜』の情報は下記のURLでご覧になれます。)

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6474