U先輩と義兄のことが思い出されました。

式が終わってから、塔婆を受け取るのが一仕事です。本堂の縁側に地区ごとに並べられた無数の塔婆の中から、自分のものを探し出すのに10分ほども掛かってしまいます。塔婆を受け取った人々は、再び墓地に移動していきます。私ももう一度、墓地に移動して、塔婆を立て直しました。親戚の小母さんとしばらく立ち話してから、先祖の墓地を後にしました。森を抜けて、畑の広がる丘を越えると、団地のバス停が見えてきます。畑の落花生のみどりが見事です。
川越の街を散歩することにしました。西武線本川越まで移動してから、繁華街の「サンロード」をぶらぶらと歩きました。何軒かの靴屋さんを覗いてから、紀伊国屋書店とSofmapに立ち寄りました。
「アトレ川越」の7階の食堂街に立ち寄りました。「和幸」で遅い食事を取りました。御法度のビールをいただきながら、「思えば遠く来たものだ」という想いに茫洋としました。父母の思い出よりも、昨年、立て続けに亡くなったU先輩と義兄のことが思い出されました。仲良しの二人組だった先輩と義兄です。・・・狭山から武蔵浦和に引っ越してから、10年が経ちました。目に見えるものも見えないものも含めて、沢山のものを狭山に捨ててきたものだとも思います。
JRで帰宅しました。川越からの車窓には、豊かな田園の風景が広がります。風景を楽しんだり、『1Q84』を楽しんだりするうちに、快速は武蔵浦和に到着しました。(写真は落花生の畑の緑です。クロロフィルが輝いているように見えますね。)