LOFTの8階の「ジュンク堂」に移動しました。

午後は大宮まで遊びに出掛けました。駅前のSofmapに寄って、ノートパソコン用のインナーバッグを物色したのですが、気に入る品が見当たりません。ソフト類も少々物色してから、LOFTの8階の「ジュンク堂」に移動しました。本屋さんでは新書判のコーナーを中心に品定めをしました。村上春樹の『1Q84』が面白かったので、村上作品を再読してみようかという気分になっています。参考書として、小森陽一著『村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する』(平凡社新書)と清水良典著『村上春樹はくせになる』(朝日新書)の二冊を買っておきました。
帰宅してから『村上春樹1Q84』をどう読むか』(河出書房新社)を拾い読みしました。冒頭で加藤典洋氏がこの新作を手放しで絶賛しているのが印象的でした。SF作家と思われる大森望さんと豊崎由美さんの対談では、小説中のプロットに論理的整合性が欠けていると、(SFでは)読者から非難されてしまうと指摘しています。ところが『1Q84』を始めとする村上作品では、プロットの論理的整合性に関して充分な状況説明が欠けていても読者に許されてしまう。こは不公平ではないのかという疑問がお二人から提出されているのですね。・・・でも、これが村上流の小説技法なのですから、非難するには当たらないのではないでしょうか。(漱石なども説明不十分のままプロットを放置することを良くやります。)・・・村上作品が面白くなってしまいました。しばらく読み続けてみることにします。