「懐手(ふところで)して宇宙見物」です。

takuzemi2009-08-10

台風9号の接近のために、朝から激しい雨が降っています。時おり雷鳴も轟きます。朝はテレビのニュースで台風情報を確認しました。
「珈琲問屋」のコーヒーを淹れて、マウントハーゲンの香りを楽しみながら、朝日新聞に目を通しました。「天声人語」に目を落としたら、私の大好きな文句が冒頭から引用されています。「好きなもの イチゴ珈琲花美人 懐手(ふところで)して宇宙見物」です。漱石の教え子だった寺田寅彦の言葉なのですね。もっとも、この言葉は単なる前置きで、本文の趣旨は嗜好品から有名タレントたちの薬物乱用事件へと話題を転じているのでした。
このところ通院のための時間が多くて、仕事の能率が上がりません。今朝も「おがつ鍼灸接骨院」と「ラムザ内科クリニック」の二カ所をはしごして帰ったら、午前中の時間が無くなってしまいました。簡単な昼食を済ませると午後の1時になっています。
稲田三吉先生の『アラゴン研究』をしばらく読み進めました。シュルレアリスト時代のアラゴンの作風の中に、実は現実への歩み寄りの要素が元々存在していたと分析しています。大変に興味深く読めました。