サロメ監督の『ルパン』を楽しみました。

夜はNHKのハイビジョンでジャン=ポール・サロメ監督の『ルパン』を家人と二人で楽しみました。2004年に「ルパン生誕100周年」を記念して作られた大作だとのことです。ルパンのシリーズの中でも傑作の『カリオストロ伯爵夫人』を中心にストーリーを組み立てているようです。ルパン役の若い俳優ロマン・デュリスが実に魅力的です。クリスティン・スコット・トーマス演じるカリオストロ伯爵夫人も謎めいた雰囲気を漂わせていて素晴らしいキャスティングだと感じました。
子供たちが小さかったころは私も家人も本当に貧乏でした。お金のかからない楽しみの一つが文庫本の回し読みだったものでした。そんなこんなで文庫で読めるシャーロック・ホームズのシリーズやアルセーヌ・ルパンのシリーズは家人も私もあらかた読了してしまいました。ところが年月が流れ去ると、冒険物語のあらすじなどはほとんど忘れてしまうようですね。まるで始めて観る物語のように映画『ルパン』を楽しみました。
家人が「この映画、宮崎駿の『カリオストロの城』を下敷きにしているのかしら?」と言います。即断はできませんが、サロメ監督が宮崎作品を観て参考にしたかも知れないと考えてみると楽しくなります。(キャンパスにも学生諸君の姿はまばらです。)

映画『ルパン』http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/lupin/