まんがで『失われた時を求めて』を読みました。

午後はイースト・プレス社版の「まんがで読破」シリーズの一冊、プルースト作『失われた時を求めて』を読みました。集英社文庫の鈴木道彦先生の「完訳版」では13冊もあるこの大作を、まんがでダイジェストしようとは何とも大胆な試みです。「大丈夫かな?」と心配しながら読み始めました。ところが、読み進めるうちにすっかり夢中になってしまいました。語り手である「私」も含めての登場人物たちの造形が実にしっかりしています。絵もなかなか上品で、嫌みがありません。他の「まんがで読破」シリーズの作品と比べると倍ほどの厚みがある本に仕上がっているのですが、相手がプルーストなのですから許しましょう。このまんがを読んで、鈴木道彦先生の翻訳を手に取ってみようと思う若い人が現れたら素晴らしいことだと思います。
夕方には居間の本棚と格闘して、読みそうもない本を本棚から引っ張り出しました。午前中に立ち寄った「武蔵野書店」のご主人に主張で自宅まで買い取りに来てもらえると聞いたので、切実に身近に置きたい本以外は処分しようと決心したのです。今日は本棚の半分ほどを見直して、かなり大胆な処分計画を前進させました。明日の午前中も本棚の見直しに時間を掛ける予定です。

「まんがで読破」http://www.eastpress.co.jp/manga/